トロマット生地とは?特徴や使用する際のポイントをご紹介!
トロマットは布らしい質感や柔らかさなどを兼ね備えた素材で、発色が美しい、軽量で小さくたためるなどの特徴があります。
そのため、「メニューを載せた華やかなタペストリーが欲しい」「持ち運びやすい横断幕を作りたい」などの場合にトロマットはおすすめです。
この記事では、トロマット生地の特徴や使用する際のポイント、お手入れ方法などについて詳しく解説します。
今後、トロマット生地の販促アイテムの制作を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。
トロマットの特徴
トロマットはポリエステル製の布生地で、光沢のないマットな質感をもち、デザインを鮮明に表現できるのが特徴です。
軽量かつ丈夫で扱いやすく、屋内使用に必要な防炎加工もできます。
こうした特徴を生かして、トロマットはイベント幕やスポーツの横断幕、テーブルクロスやバナースタンドなどさまざまなシーンで使用されています。
なお、設置環境にもよりますが、使用可能な期間はそれほど長くないため注意しましょう。
他の生地との違い
生地は素材によって、さまざまな違いがあります。
ここからは、旗や幕などに使われやすい他の生地との違いや価格の目安について紹介します。
生地について
屋内・屋外に設置する販促物の生地として、トロマットの他にテトロンポンジやターポリンがあります。
例えばテトロンポンジは、トロマットと同様に布生地で、薄くて軽いのが特徴です。
また、雨に濡れても乾きやすいため、のぼり旗によく用いられています。発色も良い反面、耐久性が低いという欠点があります。
対して、ターポリンは強度の高いビニール系のシートで、トロマットよりも耐久性に優れています。さらに汚れに強いため、建築現場の養生シートや日除け幕などに利用されています。
ただし、生地自体が重く、トロマットと比べると運びにくいというのが欠点です。
テトロンポンジ | トロマット | ターポリン | |
---|---|---|---|
素材 | 布 | 布 | ビニール |
重さ | 約60g/m2 | 約160g/m2 | 約380g/m2 |
厚み | 約0.14mm | 約0.32mm | 約0.33mm |
交換目安 | 約3か月 | 約1~2年 | 約1~3年 |
生地画像 |
マット |
マット |
マット |
価格について
続いて、トロマット製の販促物の価格についてみていきましょう。
トロマットを扱っている印刷会社は多く、例えばトロマット製のタペストリーならA2(420×594mm)サイズ1枚あたりの価格は2,000〜4,000円ほどです。
価格は対応サイズや会社ごとに異なるため、ここでは、タペストリーキングの購入価格を基準にトロマット生地タペストリーの価格の目安をご紹介します。
なお、以下の価格は、枚数やオプションなどによって単価が変動するためご注意ください。
サイズ | 1枚 ~ 4枚 単価(税込) |
5枚 ~ 9枚 単価(税込) |
---|---|---|
ショート | 2,310円 | 2,255円 |
レギュラー | 2,890円 | 2,830円 |
ワイド | 3,985円 | 3,930円 |
メガ | 11,550円 | 11,320円 |
A0 | 3,465円 | 3,375円 |
A1 | 2,310円 | 2,255円 |
A2 | 2,310円 | 2,255円 |
B0 | 4,105円 | 3,985円 |
B1 | 3,120円 | 3,065円 |
B2 | 2,310円 | 2,255円 |
B3 | 2,310円 | 2,255円 |
トロマットが使われる製品
トロマットは、軽量で耐久性も高い生地であるため、さまざまなシーンで活躍しています。
ここからは、トロマットが使われる製品についていくつかご紹介します。
タペストリー
イベント会場の飾りつけやお店のメニュー案内として、トロマット製のタペストリーが使われていることもあります。
設置方法は壁に画びょうなどを使用して設置するほか、吸盤やパーテーションフックなどを使えば、壁や窓ガラスを傷つけずに展示することもできます。
また、複雑なデザインも鮮明に表示できる特性から、同人グッズや自宅のインテリア、記念品としても適しています。
たたんで保管しても巻き癖がつきにくいため、イベントや季節ごとに取り替えたい場合にもおすすめです。
タペストリーキングでは、オリジナル印刷可能なタペストリーを取り扱っておりますので、ぜひチェックしてみてください。
※タペストリーキングではタペストリーの設置に必要な道具の販売は行っておりませんのでご了承ください。棒と紐は付属しています。
横断幕
※こちらの画像は姉妹サイトの事例を使用しております。
スポーツや部活動で欠かせない横断幕は、トロマットが多く使われています。
布素材の中でも発色が美しく、丈夫で天候の変化に強いため、屋内はもちろん、短期での屋外使用も可能です。また、厚めの素材であるものの、折りたたんで小さくまとめられることから、遠征時でもあまり荷物にならずに持ち運べます。
なお、使用環境によりますが、交換目安は屋内使用で1〜2年、屋外使用で半年程度といわれています。
サイズの種類も豊富なため、目的や設置場所の規模に合わせて適切なものを選びましょう。
※タペストリーキングでは横断幕の取り扱いは行っておりませんのでご了承ください。
テーブルクロス
※こちらは姉妹サイトの画像を使用しております。
屋台や説明会、展示会などで使われるテーブルクロスも、トロマット素材がよく使われています。耐久性に優れ、適度にハリがあるトロマットなら、机の形に合わせて綺麗に設置できます。さらに持ち運びやすく、シワを気にすることなくたためるため、保管にも手間がかかりません。
撥水加工を施せば、水や油分などの汚れがついてもサッと拭くだけで簡単にお手入れができるため、飲食物や油を扱う場で利用する場合にもおすすめです。
※タペストリーキングではテーブルクロスの取り扱いは行っておりませんのでご了承ください。
トロマットを使用する際のポイント
トロマットを使用する際は、以下のポイントに注意が必要です。
- 設置場所
- 防炎加工
安全に製品を使うためにも、各ポイントをしっかりと確認しておきましょう。
設置場所
トロマットを使用する際、まずは設置場所の確認が必要です。
トロマットは丈夫な生地であるため、屋外で使用できるものの、ターポリンほど耐久性が強いわけではありません。そのため、屋外使用の場合は短期間にとどめておくことがおすすめです。
また、設置場所によっては、所轄の警察や地方自治体の許可が必要です。
屋内イベントで使う場合も、主催者から特別な許可が必要な可能性もあるため、事前に確認するようにしましょう。
防炎加工
屋台や飲食店でトロマットを使用する場合は、万が一に備えてオプションで防炎加工を施しておきましょう。
防炎加工とは、布生地に防炎加工をして燃えにくいように仕上げることをいいます。
とくに高層建築物(高さ31m以上)や地下街、劇場や旅館など、不特定多数の人が出入りする場所では、防炎加工製品の使用を義務付けている場合も少なくありません。
また、場所の管理者やイベント主催者が、自主的に防炎加工を義務付けている場合もあります。防炎加工の証明には、防炎認定ラベルを忘れずに貼りつけましょう。
トロマットを長持ちさせるためのお手入れ・保管方法
トロマット製のアイテムを長持ちさせるためには、印刷面を内側にして折りたたみ、直射日光・高温多湿を避けて保管するようにしましょう。
長期間保管する場合は、色移りを防ぐために紙を挟んでおくことをおすすめします。
また、汚れがついた場合は、ゆるまめのお湯で手洗いし、印刷面を内側にして干しましょう。
トロマットの印刷面は強い摩擦がかかるとインクが落ちてしまう場合があるため、クリーニングや洗濯機はご使用にならないよう注意してください。
シワを伸ばしたいときは、当て布をして150℃以下のアイロンで伸ばした後、物干し竿にかけてしばらく放置すれば自然にシワが改善します。
できるだけ生地に負担をかけないよう、日ごろからお手入れをしておきましょう。
まとめ
トロマットは布素材の中でも発色が良く、丈夫であるため、タペストリーなどさまざまなシーンで利用されています。さらにシワがつきにくく、持ち運びやすい優れた生地でもあります。
ただし、ターポリンほどの耐久性はないため、配置場所や利用期間の条件と照らし合わせながら検討すると良いでしょう。
タペストリーキングでは、トロマット生地を用いたタペストリーを取り扱っております。
イベントなどでトロマット製の販促アイテムの制作を検討している方は、タペストリーキングのご利用をぜひご検討ください。