目立つ色を使った組み合わせとは?色の特性についても紹介!

目立つ色を使った組み合わせとは?色の特性についても紹介!

タペストリーやのぼり旗、横断幕や看板など、インテリアや販売促進のアイテムを効果的に活用するには、デザインに使う色選びが大切です。インパクトのあるデザインにするために、目立つ色を使いたいと考えることもあるかもしれません。ただ、色そのものはもちろん、色の組み合わせも非常に重要な要素です。

今回の記事では、色の組み合わせに焦点を当て、「目立つ色の組み合わせとは何か」について解説します。補色・類似色や彩度・明度、色が持つ特性について触れながら、注意点などをまとめているので、デザイン作成のヒントとしてご活用ください。

色を目立たせるためには、色の仕組みを知ることが大切です。下記では意識したいポイントと注意点を紹介します。

色合いや色調の違いを「色相」と呼びます。また、色相を環状に配置した図を「色相環」と呼びます。色相環では、色相が赤→橙→黄→緑→青→藍→紫とグラデーションのように連続して配置されており、色同士の関係性を読み取ることが可能です。

「補色」とは、色相環で反対の位置にある色を指します。例えば、赤の補色は緑、青の補色は橙、黄の補色は紫になります。色相の差が大きい補色を組み合わせれば、インパクトあるデザインが期待できます。

▼補色の組み合わせ例

補色の組み合わせ例

「類似色」とは、色相環で隣り合っている色を指します。例えば、赤と橙、黄と橙は類似色です。補色とは逆に色相の差が小さくなるため、類似色を組み合わせれば統一感のあるデザインにすることができます。

▼類似色の組み合わせ例

類似色の組み合わせ例

「彩度」とは、色の鮮やかさの度合いを表す尺度のことです。他の色を混ぜていない原色がもっとも彩度が高く、白や黒を混ぜることで彩度が低くなります。彩度が高いほど鮮やかで目立つ色、彩度が低いほどくすんだような落ち着いた色になるというイメージです。組み合わせる色の彩度差を大きくすることで、デザイン上で強調したい文字やイラストを際立たせることが可能です。

彩度差を表した図

「明度」とは、色の明るさの度合いを表す尺度のことです。同じ色であっても、明度によって見え方が異なります。例えば、明度の低い背景に明度の高いロゴを組み合わせると、ロゴが目立って見えます。デザイン上で見せたいものとそれ以外とで明度の差を大きくすることで、目立つデザインに仕上げることができます。

また、デザインが同系色かつ明度に差を出しにくい場合、文字やロゴに白い枠を付けることで目立たせるという方法もあります。

明度差を表した図

これまでに解説した補色や彩度・明度の考え方でデザインを作成するにあたって、注意すべき点が「ハレーション」です。この場合のハレーションとは、目がチカチカしたり不快感を与えてしまう色の組み合わせのことを指します。彩度が高く、かつ明度の差がない色を組み合わせると、ハレーションが起きてしまう可能性があるのです。デザインを目立たせたいという意図で補色を使うことで、ハレーションが起きてしまうこともあります。

ハレーションは見る人に負荷をかけてしまうため、避けるのが一般的です。ただし、色のバランスを工夫したり色同士の境界に白や黒を加えることで、目立ちつつも負荷の少ないデザインにすることもできます。

ハレーションの組み合わせ例

▼ハレーションを組み合わせたデザイン例

ハレーションを組み合わせたデザイン例

続いて、色が持つ「視認性」「可読性」「誘目性」という3つの特性について押さえておきましょう。似ているようで少しずつ意味が異なっています。

「視認性」とは、遠目でも文字や図形が認識しやすいかどうかを示す言葉です。視認性の高い・低いは、背景の色や文字の大きさのバランスによって決まります。例えば2色を組み合わせる場合、色相と明度が対比していると視認性が高く、そうでないと視認性が低いと言われています。視認性が低い色の組み合わせを使いたいのであれば、明度に差が出る色で文字を囲んだり影をつけることで認識しやすくさせることが可能です。

視認性が高い配色と低い配色を表した図

「可読性」とは、文字や数字が一目で読みやすいかどうかを示す言葉です。視認性と同様に、組み合わせる色相と明度が対比しているほど可読性が高まります。例えば、背景色が明るければ文字色を暗く、背景色が暗い場合は文字色を明るくすることで、文字や数字を読みとりやすくすることができます。前述したように、補色同士を組み合わせるとハレーションが起きる可能性があるため、注意が必要です。

可読性の高い配色と低い配色を表した図

「誘目性」とは、特に意識しなくても人の注意を引き付けることができるかどうかを示す言葉です。赤や黄、橙といった暖色は、寒色よりも誘目性が高い色と言われています。ただし、背景色との組み合わせによっては見えにくくなってしまうこともあります。文字色を黄にする場合、白の背景の上に配置すると見えにくいですが、黒なら誘目性が高くなります。誘目性が高い色の組み合わせにすることで、遠くからでも目に止まります。お店の目印や車道沿いに設置する看板をデザインする際は、誘目性に気を付けて色を組み合わせてみましょう。

誘目性の高い配色と低い配色を表した図

目立つ色にはどのような組み合わせがあるのでしょうか。下記では、明るい場所と暗い場所に分けて、目立つ色の組み合わせを紹介します。

昼間や明るい場所で目立つようにするためには、明るい場所に適した色の組み合わせを考えることが重要です。例えば、昼間や明るい場所では、赤色(背景色)と白色(文字)、黄色(背景色)と黒色(文字)などが目立つ色の組み合わせと言われています。

明るい場所で目立つ色の組み合わせは下記を参考にしてください。

明るい場所で目立つ色の組み合わせ

夜間や暗い場所で目立つ色を考える場合には、明るい場所と暗い場所とでは、目立つ色が異なるということを知っておくようにしましょう。例えば、暗い場所では、明るい場所であまり目立たなかった水色や黄緑色が目立ちやすくなります。また、文字色に背景色の補色を選ぶようにすると視認性を高める効果にも期待ができます。暗い場所では水色(背景色)と青色(文字)や黄緑色(背景色)と紫色(文字)などが目立つ色の組み合わせと言われています。

暗い場所で目立つ色の組み合わせは下記を参考にしてください。

暗い場所で目立つ色の組み合わせ

今回は目立つ色にするために意識したいポイントと目立つ色の組み合わせを紹介しました。目立つ色の組み合わせは、明るい場所と暗い場所によって異なります。そのため、色が持つ特性や明るい場所・暗い場所で目立つ色の組み合わせを参考にして、デザインを考えてみてください。

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